ひろしまストリートピアノ～音楽と平和への思いがあふれるまちづくり～【開催終了】

ひろしま国際平和文化祭実行委員会では、通りかかった方が気軽に美しい音色に触れ、潤いと安らぎを感じ、平和を実感できる機会を創出するとともに、まちの賑わいづくりにもつなげるため、広島市内に期間限定でストリートピアノを設置する事業を毎年行っています。
会場を訪れる多くの方(特に子供たち)が音楽に興味を持ち楽器に触れるきっかけを作るとともに、音楽家・指導者を志す若者や近隣地域でピアノを学ぶ子供たちの出演(発表)・交流の場にもしたいという思いで取り組んでいる事業ですが、この度、「子どもたちに音楽をつなぐ」というコンセプトに共感し応募したところ、採択していただきました。

今回は広島市西部にある商業施設「アルパーク西棟」にかてぃんピアノを設置しました。
初日の11月13日（月）、オープニングコンサートは平日の午前中ということもあり、どれぐらいの人が集まるのか不安な気持ちで迎えました。コンサート開演直前、とても多くの人が集まりコンサートを待っている様子が目に入り、不安な気持ちが吹き飛びました。演奏者は広島唯一の音楽大学であるエリザベト音楽大学の学生の3名です。会場であるアルパーク西棟1階センターコートは吹き抜けになっており、最上階の4階まで全てのフロアからコンサート会場を見ることができ、まさに全てのフロアのお客様がコンサートを鑑賞していました。

11月13日（月）夕方ニュース（RCC イマナマ！）

週末はスペシャルコンサートを実施しました。ピティナ広島中央支部の生徒によるコンサート、ピアニスト及び指揮者の大井駿さんによるコンサートを実施し、多くの方が買い物の足を止めてコンサートを楽しみました。
ピティナ広島中央支部の生徒の皆様はこの日のために練習を重ねてきた曲を披露しました。ピアノだけでなく他の楽器とのアンサンブルもあり、とても楽しいコンサートで、観客から「買い物に来ただけだったが、思いもよらず素敵な音楽を聴くことができて良かった」と声をかけてもらいました。
ピアニストの大井さんコンサートでは、会場の椅子が足りず、追加で椅子を並べるような状況でした。大盛況で、大井さんはアンコールを4曲も弾いてくださいました。コンサート後は、多くの方が大井さんにピアノの上達方法などを聞いていました。

かてぃんピアノ deコンサートのレポートはこちら

連日多くの人がかてぃんピアノを弾き、中には宮城県、群馬県、愛知県、熊本県などから弾きに来た方もいました。角野隼斗さんの大ファンで絶対弾きたいと思って来た人、スタンウェイのアップライトピアノに触ってみたい人、1曲弾いたら再度順番に並びもう1曲弾く人、友達と連弾で弾く人、みんなから拍手をもらったことが嬉しくて他の日にも弾きに来た子供など、話を聞いたのは一部の人ですが、皆様それぞれのストーリーがあり、かてぃんピアノを楽しんでいました。

12日間の設置で、約1,340人がかてぃんピアノを弾き、コンサートには約1,200人が聴きに来られました。ひろしまストリートピアノは大好評のうちに終了し、多くの方がかてぃんピアノを楽しみ、音楽に触れていただくことができました。

また、広島市では11月を平和文化月間と定め、「平和」への思いを共有する「文化」が国内を始め国際社会に根付くよう、期間中に「平和への思いの共有につながる取組」を集中的に実施しています。今回、ひろしまストリートピアノを平和文化月間行事に位置付け、平和へのメッセージをクリスマスツリーに飾ってもらうことにしたところ、495枚もの温かいメッセージいただくことができました。

今回の事業に御協力いただいた関係者の皆様、弾きに来ていただいた皆様、聴きに来ていただいた皆様、本当にありがとうございました。また、角野隼斗さんの今後ますますの御活躍を願っています。