2023年12月6日（水）～12月12日（火）
玉川高島屋S・C
玉川高島屋S・C 本館1階 グランパティオ
（東京都世田谷区玉川3丁目17－1）
平日5日間の各日8枠合計40枠が募集開始の初日に全枠が埋まってしまう人気で、プロジェクトへの関心の高さが伺えました。
6歳～70代の方まであわせて50名様にご予約をいただき、うち42名様が10代で全体の約7割が小学生のお子さまでした。中でも10歳のお子さまが突出して多く、角野さんの小4の動画の影響でしょうか、、？
兄妹や姉妹など小学生ご兄弟でのご参加も多く、ご両親や3世代のご家族でお越しいただき、皆さま、ご家族や観客に見守られながら各々しっかり「かてぃんピアノ」に向き合い練習の成果を発揮されていました。
「（当日が）10歳の誕生日なので記念に演奏したいです」とご応募いただき、楽譜にびっしりと練習の跡が刻まれており「角野さんにこの楽譜を見て欲しい。」 とおっしゃっていました。素敵な演奏を披露してくださり、お誕生日を一緒にお祝いできスタッフ一同感動いたしました。
また、元々はバイオリンを習っていたが、コロナ過で時間ができピアノも始めたという小6の男の子や、耳コピされた”追憶”を美しい演奏で聴かせてくれた大学生の男性もいらっしゃいました。
楽譜をたてて弾き終えたお子さまには、ピアノの中の動きが見えるよ。と声を掛けると、今度は楽譜なしでハンマーの動きを楽しみながら少しカジュアルに同じ曲を弾いてみたりと、ご家族や観客に披露する演奏とご自身が楽しむ演奏と短い時間の中で思い思いの演奏を楽しまれていました。
ご予約者様の演奏の間に時間が空いた際には、ご希望の方々にも弾いていただき、各日とも絶え間なく演奏が続きました。
来週、発表会があるので弾いてみたいとの小1の男の子は、とても上手だったので「未来のかてぃんくんですね」と声を掛けるとお母様が 「角野さんが小1の時の演奏動画を見てとてもショックを受けて打ちのめされていた。でもそこから奮起して練習をがんばっている」とお話しくださり、「今度、大会にでるよ！」と満面の笑顔でした。
気になっていたので覗きにきました。というご近所のピアノ教室の先生や、角野さんの大ファンとおっしゃる20歳前後の女性は予約がとれなかったけれど来てみた。弾けて本当に嬉しい。とってもきれいな音色で感動しました。とお話しいただきました。
その他、学校帰りの制服姿の高校生の男子生徒さん数人が興味深そうに近寄ってきたので、「弾いてみませんか？」と声を掛けた所、お一人の方が久しぶりだーと言いつつもさらりと”戦場のメリークリスマスを弾かれました。角野さんのピアノである事をご案内しましたら、一緒のお友達に角野さんがいかにすごいピアニストかを熱く語っていらっしゃいました。
また、スタインウェイにアップライトピアノがある事を初めて知った。グランドピアノとまた違った音色の美しさが知れた。という高校生も。
皆さまピアノが大好きで、角野さんに憧れの気持ちを強くお持ちなのが伝わってきました。
桐朋女子高等学校音楽科の皆さんによるミニ演奏会（自由観覧）
●13名の生徒さんにモーツァルト、ベートーヴェン、リスト、ドヴォルザーク、ドビュッシー、ラヴェルほか演奏していただきました。
演奏者は、麻田 呼幸さん、行成 乃愛さん、大西 透子さん、岡田 紗希さん、大石 翔暉さん、岩谷 舞弥さん、奥村 珠どりさん、平原 由唯さん、渡邊 蓮さん、松本 色葉さん、吉田 乙葉さん、竹内 美嶺さん、櫻井 祐美さんの皆さんでした。
今回の企画を学校にご提案させていただいたところ、コロナ禍で人前での演奏活動がほとんどできなかった生徒さんにとって、いい機会になりますとご快諾いただきました。生徒の皆さんは店舗の開店前にリハーサルを行い、本番でピアノに向かう時は緊張された面持ちでしたが、それぞれに素晴らしい演奏を披露していただきました。演奏後には「楽しかった」「音色がとてもきれいだった」と晴れやかな笑顔を見せてくれたり、普段弾いているグランドピアノと違って、アップライトピアノを大きな空間で人前で弾くのは初めてで、音の響きの違いを勉強できてとても新鮮に感じたという生徒さんもいて、皆さん、きっと音楽に携わっていくであろうこの先のいい経験になったのではないでしょうか。
演奏会には、たくさんのお客様にお集まりいただき、皆さま熱心に聴き入っていらっしゃいました。通常こちらの会場の音楽イベントではピアノの設置が滅多にありませんでした。若き音楽家のピアノ演奏が幅広い年代のお客様の心を音楽でつなぐひとときとなりました。
「若い音楽家たちによる演奏会」の後には両日とも「ミニ体験会」を行いご希望の方々、土曜日は10組ほど、日曜日は20組ほどの皆さまに弾いていただきました。
久しぶりにピアノを弾いたと言う高校生くらいの男の子はまた並び直して弾いてくださり、ぜひこれをきっかけにピアノを再開して欲しい腕前でした。また、小さなお子さまはお父様やお母様の膝の上で動くハンマーの様子を楽しんだり、鍵盤を触って音がなるのを喜んだり、お子さまを膝にのせたままでお母様が突然素晴らしい演奏を奏でてくれたり、、
お兄さんがとても上手に演奏した後に、なかなか弾けないでいた妹さんを横で見守っていたおばあ様が、ご自分で1曲演奏され、その後お二人で演奏されるという、正に角野さんの「音楽を子どもたちにつなぐ」そんな瞬間をたくさん見させていただく事ができました。
2022年の国際フォーラムと2023年の“Reimagine”で角野さんのアップライトピアノの演奏を聴き、グランドピアノとは違ったやわらかく優しい音色にとても惹かれました。そのような中で角野さんが「何か世の中の役に立てたい」とお貸出しの意向をお話しされるのを聞き、「UPRIGHT PIANO PROJECT」 が立ち上がった際、「子どもたちに音楽をつなぐ」という主旨にとても共感いたしました。
今回「かてぃんピアノ」を展開させていただいた玉川高島屋S・Cがある二子玉川は、ビルに囲まれた都心の百貨店と違い、多摩川のすぐ近くで緑地や公園が多く緑と広い空が望めるのびやかな環境です。この様な環境にある玉川高島屋S・Cは全国各地の高島屋の中でも特にファミリー層に人気の高い店舗です。地域の皆さまに日常的にお買物をしていただいており、お子さまにとって身近な商業施設で音楽に触れ、好奇心の輪を広げる体験の場になればと思いエントリーさせていただきました。
そして、もしクリスマスフェアのイベントの一つとして「かてぃんピアノ」を借りられれば、角野さんからの子どもたちへのクリスマスプレゼントになるなとの思いから「かてぃんサンタの贈りもの」というタイトルに至りました。
一般のお客様にお申込みのうえ演奏していただいたり、学校の生徒さんにご協力いただくという事が初めての企画でしたが、結果として皆様に楽しんでいただける玉川のお店らしいイベントになりました。
社内的にもクリスマス時期のスタートイベントとしてとてもよい結果となったため、ステージを使用しないサロン形式での楽器演奏にも今後、取り組むきっかけにもなりそうですし、早速、「かてぃんピアノ」第2弾への声もあがっております。
弾いていただいた皆さまはとても楽しそうに、気持ちよく弾けた！音色がとってもきれいだった。弾き始めは難しいと思ったけど弾いているうちに感じが分かってきた。などそれぞれの感想をいただきました。まわりの観客に緊張してか手を動かせなかったお子さまもいらっしゃりましたが、楽譜が真っ黒になるまで練習された女の子と同様に、ご予約の皆さま各々「かてぃんピアノ」に触れるために一生懸命練習し、ご自分に向き合ってこられたのだと思うと、すべての演奏が心に響きました。
体験会で弾かれた小さなお子さまや、数年ぶりにピアノを弾いたという高校生の男の子も数名いらっしゃり、ピアノをはじめる・また再開するきっかけになっているといいのですが。
そして演奏された方のみならず、「かてぃんピアノ」の音色や演奏を聴くのを楽しみに集まってくださった方々、お買物の途中で足を止めて聴きいってくださった方々も想定より多くお集まりいただきました。中にはお子さま達の演奏を聴けるのが楽しいと何日もお越しいただいたご近所のご高齢の方や、ずっと続けて欲しいとおっしゃってくださる方もいらっしゃり、お子さまからご年配の方々へも音楽がつながっていきました。
また、お越しいただいた角野さんのファンの方々から「かてぃんピアノ」への想いを聴かせていただけたり、お越しいただけない方々からもSNSで見守っていただき、中でもピティナ様よりご紹介いただいた按田さんに調律していただけた事へもたくさんの反響をいただき、角野さんファンの皆さまのあたたかさも感じる事ができました。
演奏いただいた皆さまも、聴いていただいた皆さまにも本当に楽しんでいただけ、様々な年代の方々が双方向に音楽でつながれ「音楽の力」の素晴らしさを体感できた1週間。かてぃんサンタさんからの本当に素敵なクリスマスプレゼントでした。
角野さん、按田さん、サポートしてくださりましたピティナの皆さま、どうもありがとうございました！
告知の館内デジタルサイネージ
「かてぃんピアノ」の特徴を按田様にご教示いただきリーフレットに掲載